骨折・脱臼には
正しい処置が必要です
骨折・脱臼は、ケガのなかでも改善までに時間を要します。
しばらく安静することを余儀なくされることもあるため、できるだけ回避したいケガの一つです。
とくにスポーツ選手にとっては、選手生命にも関わることがあります。
骨折・脱臼は、外部からの衝撃だけがきっかけとなるとは限りません。
先天的な要因や病気の影響で、骨折・脱臼が起こりやすい方もいらっしゃいます。
骨折・脱臼は生活の質を大きく左右しやすいため、長引かせないためにも、正しい処置の知識を身につけることが大切です。
また、骨折・脱臼は偶発的に起こることが多いため、予防は困難であるといわれています。
しかし、日々の心がけでリスクを減らすことは可能でしょう。
こちらでは、骨折・脱臼の原因や症状、対処法・予防法について詳しくご紹介します。
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目次
骨折・脱臼で
お困りではありませんか
骨折・脱臼は改善までに時間がかかることが多いため、できれば避けたいケガです。
ケガをしてしまうとしばらくの間、行動が制限され不便が生じます。
骨折・脱臼といったケガには、次のようなお悩みが生じることがあります。
- 肩関節の脱臼を繰り返す
- 骨を少しでも早くくっつけたい
- 骨折の痛みがずっとつづいている
- 脱臼した部分が腫れて痛む
- ぶつけた関節が変形している
- 骨折と脱臼が同時に起こってしまった
骨折・脱臼には
適切な対処を行いましょう
骨折
骨折とはどのようなケガなのでしょうか。
●骨折固有の症状
骨折固有の症状は、次の通りです。
・異常可動性
骨折した部分が本来動くはずのない方向に移動することがあります。
・軋轢音
折れた骨の端同士が擦れ合うことで、「ミシミシ」としたような音を患部に感じることがあります。
・転位や変性
骨の位置が変わり、それにともなう見た目の変化が現れることがあります。
・ショック
顔面蒼白になり、冷や汗をかいたり、呼吸不全に陥ったりすることがあります。
●原因による分類
骨折は、骨が折れる原因によって大きく三種類に分けられます。
・外傷性骨折
骨に大きな力が加わったことで起こる骨折です。
・疲労骨折
同じ部分に繰り返し負荷が加わることで発生する骨折です。
・病的骨折
腫瘍やがんなどの病気が原因で骨がもろくなって起こる骨折です。
●骨の折れ方による分類
骨折は、骨が真っ二つに折れてしまった状態だけではありません。
骨にひびが入った状態も、骨折といえます。
骨折は骨の折れ方によって次のような種類に分類されます。
●完全骨折
骨と骨とが完全に断裂している状態です。
おもに四つの種類に分類されます。
・横骨折
垂直に折れた状態です。
・らせん骨折
らせん状に折れた状態です。
・斜骨折
斜めに折れた状態です。
・粉砕骨折
骨折部分が二つ以上の骨片に割れてしまった状態です。
●不完全骨折
不完全骨折は、完全に断裂してはいないものの、部分的にひびが入っている状態です。
骨折であることがわかりにくいため、捻挫や打撲などと勘違いされることも少なくありません。
不完全骨折には、次のような種類があります。
・亀裂骨折
骨の一部にひびが入っている状態です。
・若木骨折
子どもに多い骨折です。
若木がしなるようにして骨が折れています。
・陥凹骨折
ピンポン球がへこむように骨が陥凹している状態です。
脱臼
脱臼とは、どのようなケガなのでしょうか。
●脱臼の症状
脱臼は、関節が外れるケガです。
脱臼の固有症状としては、関節部分の変形や、外力に対して抵抗するものの、力を緩めると元に戻る弾発性固定などがあります。
また、そのほかの一般的な症状には、痛みや腫れ、関節血腫、機能障害などがあります。
脱臼した関節によってまわりの組織が傷つけられることもあり、血管や神経、軟部組織などの損傷が併発することもあります。
●原因による分類
脱臼が起こる原因によって、おもに次の三つの種類に分類されます。
・外傷性脱臼
外部から加わった衝撃が原因となる脱臼です。
外傷性脱臼は肩関節に多く、肘や顎などでも起こりえるといわれています。
外傷性脱臼は、外力が直接働いて生じる直達性脱臼、外力が間接的に作用して離れた関節が脱臼する介達性脱臼などの種類があります。
・病的脱臼
病気が原因となる脱臼です。
腱の麻痺による麻痺性脱臼や、股関節炎や結核によって関節包が拡張することで生じる拡張性脱臼があります。
また、リウマチによって関節包が破壊される破壊性脱臼もあります。
・先天性脱臼
先天的な原因による脱臼です。
先天的に関節の形に異常があるために脱臼しやすくなるといわれています。
股関節に多くみられる傾向にあります。
●脱臼の程度による分類
脱臼は、損傷の程度によって「完全脱臼」と「不完全脱臼」に分けられます。
・完全脱臼
本来接触すべき関節面が完全にずれ、全く接触していない状態です。
・不完全脱臼
関節面がずれているものの、部分的な接触が残っている状態です。
●脱臼の注意点
脱臼は再発しやすく、繰り返し起こる脱臼は「反復性脱臼」と呼ばれています。
とくに、肩関節や顎関節に多く、間違った応急処置や固定期間の不足などが関係しているといわれています。
関節の不安定さが残ってしまうと、精神的にも不安になり、行動が制限されてしまうこともあります。
脱臼を繰り返さないためには、正しい知識を持って対処することが大切です。
骨折・脱臼の対処法・予防法
対処法
骨折・脱臼のような急性のケガに対処するには、近年提唱されている「PEACE&LOVE」という方法をおすすめします。
●PEACE
「PEACE」とは、次の5つの応急処置のことです。
骨折や脱臼が疑われる場合は、速やかにこれらの処置を施しましょう。
・Protection(保護する)
骨折や脱臼が起こってからしばらくの間は、患部を保護し、痛みをともなう活動や運動を避けましょう。
無理に身体を動かしてしまうと、骨がずれたり、関節が外れたりする可能性があります。
・Elevation(挙上する)
骨折や脱臼した部位をできるだけ心臓よりも高く挙上します。
足を骨折・脱臼した場合は、仰向けに寝転び、クッションや台などの上に足を乗せましょう。
・Avoid anti-inflammatories(抗炎症薬を避ける)
炎症には、患部に血液を積極的に流し、患部の修復を促す作用があると考えられています。
抗炎症薬の使用は、患部の修復に悪影響を及ぼすことがあるため、できるだけ避けましょう。
・Compression(圧迫する)
患部のまわりを弾性包帯で圧迫します。
適度に締め付けることで、腫れの軽減を図ります。
・Education(教育する)
骨折や脱臼してしまった方に、対処法をアドバイスします。
ケガをした方は、これからどう対処していくのか、能動的に判断できるようになりましょう。
●LOVE
「LOVE」は、次の四つの方法を指します。
ケガの翌日以降から行うことが推奨されています。
・Load(負荷をかける)
少しずつ負荷をかけることで、ケガからの復帰を促します。
負荷をかけるタイミングは人それぞれのため、身体の様子をみながら慎重に決めましょう。
・Optimism(楽観的な思考を持つ)
ケガを気にしてネガティブになっていると、ケガからの復帰を妨げることがあります。
そのため、ボジティブな思考を持つことが大切です。
・Vascularisation(血流を増やす)
血流を増やすことで、組織の修復を促進させましょう。
・Exercise(運動する)
積極的に運動し、身体の動きや筋力などを改善させましょう。
予防法
骨折・脱臼の予防法としては、次のようなことが例としてあげられます。
●技術を向上する
骨折や脱臼は偶発的に起こることが多いため、予防することは困難です。
しかし、ラグビーやアメフトといったスポーツの場合は、タックルの技術を向上させることによって、脱臼のリスクが低減できるといわれています。
●バランス感覚を養う
骨折や脱臼は、転倒時に起こることが多いです。。
バランス感覚が低下してしまうと、身体が安定せず、転倒しやすくなります。
そのため、バランス感覚に自信がない方は、左右の足でそれぞれ片足立ちするトレーニングを行い、少しずつバランス感覚を養っていきましょう。
●部屋を片付ける
骨折・脱臼は、スポーツ中や屋外だけで起こるとは限りません。
室内でも、ものにつまづいて転んだりしたときに、骨折や脱臼をしてしまう可能性があります。
日頃から整理整頓を心がけ、床にものを置かないようにしましょう。
とくに、座布団や新聞紙などは滑りやすいため、つかったら片付けるようにしましょう。
●十分に身体を休める
骨折や脱臼は、身体に疲れが溜まって判断力が鈍っているときに起こることもあります。
また、疲労骨折は、骨に疲れが蓄積されることがおもな原因となります。
日頃から十分な休息を取り、疲れを溜め込まないことが大切です。
一日の睡眠時間は、6時間から8時間が目安だといわれています。
忙しい日でも十分な睡眠を取ることを意識しましょう。
身体に違和感を覚えたときは、激しい運動は避け、様子をみましょう。
●ウォーキングする
骨折は、骨のもろさが引き金となることがあります。
ウォーキングをすると、骨に適度な圧力が加わり、骨が丈夫になるといわれています。
また、運動をすると血行が良くなるため、骨をつくる細胞の働きを高めることにもつながります。
とくに、太陽が出ている時間帯にウォーキングすると、ビタミンDが活性化され、骨の強化に役立ちます。
本町グリーン指圧・接骨院の
【骨折・脱臼】アプローチ方法
骨折や脱臼では改善までの過程がとても重要です。
骨折はただ骨がくっつけば良いというわけではありません。
どの部位にも基本的な角度や向きが存在するため、その角度や方向に合わせて骨を正常に戻していくことが必要です。
骨がくっついたのに指の向きが違う、肘の角度が違う、鎖骨が曲がっているなどといった状態では改善したとは言えません。間違いなく今後の生活に影響が出てしまいます。
また、骨の癒合期間というのは部位ごとに大体の目安がわかっており、その期間を短縮するためには適切な固定が必要不可欠です。
この固定自体が不安定だったり間違っていたりすると、改善は遅くなり後遺症が残る場合もあります。
当院では基本固定はもちろん院長オリジナルの最新固定術を扱っており、適切な施術を行うことで社会への早期復帰を目指せます。
次に脱臼についてですが、こちらも骨折とほぼ同様のことがいえます。
例えば肩の脱臼でいえば、整復が完了し通常の位置に戻ったとしても、肩を支えている周囲の組織は伸びており緩い状態です。
これをルーズショルダーといい、脱臼をした方にはほぼ出現するといわれています。
この状態で肩を上げたり捻ったりすると、再び脱臼してしまう可能性が高く、繰り返し脱臼してしまうことで肩が緩い状態が当たり前になり、寝返り動作などの簡単な動作でもずれてしまいやすくなります。
完全に緩まってしまった組織を戻すのは大変ですし時間もかかります。そのため、そうならないためのアプローチや固定が必須です。
骨折や脱臼の整復には痛みがほぼ必ず伴います。
しかし、当院では従来の整復法を、より来院される方の視点で考えています。
解剖学や運動学などの理にかなった、極力痛みを抑えて迅速に整復ができる先進整復法を扱っておりますので、どなたでも安心して施術をうけることができます。
著者 Writer
- 増井 幹(マスイ ミキ)
- 所有資格:柔道整復師・あんまマッサージ・指圧
生年月日:10月23日
血液型:B型
出身:埼玉県
趣味:ドライブ
得意な施術:プロフェショナル指圧
【ご来院されるお客さまへ一言】
多岐にわたる症状に対処します。
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