繰り返す寝違えには理由があります
寝違えは突然発生します。
大切な予定がある日に寝違えを起こすと、1日痛みに耐えながら過ごさなければなりません。
仕事や家事にも支障が生じることもあるため、しばらくの間、憂鬱な気分になってしまう方もいらっしゃると思います。
寝違えの明確なメカニズムは明らかになっていませんが、筋肉の疲労や寝返りの少なさ、身体の冷えなどが関係していると考えられています。
寝違えの多くは、自然と緩和していくものです。
しかし、なかには疾患が隠れていることもあるため、痛みが引かない場合は医療機関に相談しましょう。
また、寝違えを何度も繰り返しやすい方は、日常生活に何か問題があるかもしれません。
こちらでは、寝違えの原因や症状、対処法・予防法について詳しくご紹介します。
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目次
首の痛みに苦しめられていませんか
多くの方が寝違えを経験したことがあるのではないでしょうか。
寝違えてしまった方は、次のようなお悩みを抱えていることが多いです。
- 首に激痛が走り、少しも動かせない
- 首が熱を持ったようにジンジンと痛む
- 毎週のように寝違えを繰り返す
- 寝違えの痛みが数日経っても引かない
- 首の痛みが怖くて、身体が1日中力んでいる
- 首が前に曲げられず、歯磨きや洗顔ができない
寝違えの特徴を理解しましょう
知っておきたい寝違えの基礎知識
寝違えは、検査や画像で捉えられる変化が乏しいため、明らかなメカニズムはわかっていないといわれています。
しかし、次の要因が影響を及ぼしていると考えられています。
●首まわりの筋肉の疲労
日常生活で首に負担をかけつづけていると、筋肉に疲労が蓄積されてしまい、ささいな出来事をきっかけに寝違えを発症することがあります。
とくにデスクワークが多い方は、知らず知らずのうちに首が前に突き出したような姿勢となり、筋肉を疲労させている可能性があります。
●急な運動
筋肉の疲労がたまっていると血行不良に陥りやすくなり、筋肉がこわばりやすくなるといわれています。
その状態で前日に普段しないような激しい運動をしたり、寝相が悪くて首が変な方向に曲がったりしてしまうと、首周辺の筋肉が軽い肉離れを起こし、寝違えにつながると考えられています。
●枕の不適合
自分に合わない枕は、寝ている間に首に負担をかけてしまうといわれています。
首とマットレスの間が埋まっていない方や起床時に枕が頭の下に無い方は、枕が合っていない可能性があります。
●ベッド以外の場所での睡眠
コタツやバス、電車内などで座ったまま寝入ってしまった場合、首が不安定な動きになり痛めやすくなります。
また、泥酔して床で寝てしまったときも体重が局所にかかりつづけるため、寝違えを起こす可能性が高いです。
●寝返りの少なさ
就寝中は寝返りをうつことで体勢を変え、首への負担を分散しているといわれています。
しかし、極度に疲れていたり泥酔したりしていたときは、寝返りの回数が減ってしまうこともあります。
寝返りがうてないと、首の一部に負担がかかりつづけてしまうため、寝違えのリスクが高まります。
●身体の冷え
身体が冷えてしまうと、筋肉の柔軟性が失われやすくなるといわれています。
気温の下がる冬場はもちろんのこと、クーラーの風で身体が冷える夏場でも身体を冷やさないよう注意が必要です。
寝違えのおもな症状
寝違えのおもな症状には、次のようなものがあげられます。
●強い痛み
寝違えにより、首を少しも動かせないほど痛む場合があります。
しかし、痛みの程度には個人差があります。
●圧痛点の痛み
圧痛点とは、トリガーポイントとも呼ばれています。
寝違えには圧痛点がみられやすく、押すと強い痛みを感じる場合があります。
●熱感を覚える
寝違えは炎症をともないやすいです。
熱感があるときに温めてしまうと、炎症が広がって痛みが増す可能性があるため注意が必要です。
患部を触って熱い場合は、シャワーのみで入浴を済ませるようにしましょう。
●首まわりの筋肉が緊張する
寝違えを起こした部位を庇おうとするため、周囲の筋肉が緊張してしまうといわれています。
●振り向けない
寝違えの痛みによって、振り向く動作など何気ない動きさえも難しくなることがあります。
寝違えに似た病気
寝違えかと思っていたら、疾患が隠れている場合もあります。
寝違えに似た症状のある疾患には、次のようなものがあげられます。
●頚椎椎間板ヘルニア
背骨の間でクッションの役割をしている椎間板が後方に飛び出し、首や肩、腕にしびれが出たりする病気です。
悪い姿勢やスポーツが原因の一つとして考えられています。
●頚椎症性神経根症
首や肩、腕に痛みが生じる病気です。
首を後ろに反らすと痛みが強まる傾向があります。
加齢変化による椎間板の膨隆や骨棘の形成が、おもな原因としてあげられます。
●むちうち
首が鞭(むち)のようにしなることで発生する症状の総称です。
交通事故や激しいスポーツによって引き起こされていると考えられます。
むちうちは遅れて症状があらわれやすいため、寝違えだと思い放置してしまう方も少なくありません。
神経にダメージが波及していた場合、後遺症が残ってしまう場合もあります。
●脊柱靱帯骨化症
背骨を縦に走る後縦靱帯が骨化し、神経の通り道である脊柱管が細くなる疾患です。
指定難病に認定されています。
中年以降の男性に多くみられ、糖尿病や肥満が影響している場合もあります。
すぐに実践できる寝違え対策
寝違えを引き起こしてしまった際の対処法
寝違えは突然引き起こされ、日常生活に支障をきたすことがあります。
次のような対処を行い、早期改善を目指しましょう。
●安静にする
痛みを我慢して無理をしたり、首を揉んだり回したりすると、余計に症状がひどくなる可能性があります。
寝違えの痛みは、1週間程度で自然に引いていくことがほとんどのため、しばらくは安静にして様子をみましょう。
また、寝違えたときは仰向けで寝ると重力の影響で首の筋肉に負担がかかり、痛みが出やすくなるといわれています。
基本的には、痛みがある部分を下にして横向きに寝るようにしましょう。
炎症している筋肉はそれぞれ異なることから、首の角度を徐々にずらし、痛みが少ないと思える姿勢をみつけることが大切です。
●湿布を貼る
とくに、痛みが出てから48時間以内でしたら、消炎鎮痛成分が入っている冷湿布がおすすめです。
湿布を貼ると痛みが一時的に和らぐことがありますが、寝違えそのものが改善しているとは限りません。
湿布を貼ってからも無理をしないように気をつけましょう。
痛みが引いてきたら、血行の促進のため患部を温めると症状の改善が期待できます。
●ストレッチをする
安静にしすぎると、かえって筋肉が硬くなってしまう可能性があります。
痛みが落ち着き次第、首を少しずつ動かしていきましょう。
まずは簡単なストレッチから始めることをおすすめします。
痛みが残っているときはゆっくり深呼吸をしながら、首を前後左右に倒したり回したりする程度に留めておきましょう。
●ツボを押す
寝違えの改善に効果が期待できるツボの刺激もおすすめです。
しかし、寝違えた場所を直接押してしまうと、さらに症状が悪化する可能性がありますので、注意が必要です。
寝違えたときは、背中にある「天宗(てんそう)」というツボを刺激しましょう。
左右それぞれの肩甲骨の中央付近にあり、指で押すとピリピリしたような感覚があるといわれています。
背中に手が伸びない場合は、壁に背中をつけ天宗のあたりにテニスボールなどを挟んで動かすと、刺激することができます。
寝違えを未然に防ぎましょう
寝違えは次のようなことを行うと、予防できるといわれています。
●ストレッチをする
寝違えを起こさないためには、筋肉疲労を溜めこまないことが大切です。
普段からストレッチの習慣をつけ、筋肉をほぐすことを意識しましょう。
とくにデスクワークが多い方は、首や肩の筋肉が硬くなりやすいです。
ストレッチをこまめに行い、筋肉の柔軟性を保ちましょう。
首を左右に倒すストレッチは、首の前方と後方の筋肉を同時に動かせます。
深呼吸をしながら頭の重みを使い、左右にゆっくりと傾けましょう。
顎を引いて真っ直ぐ前をみることがポイントです。
●半身浴をする
身体を温めると、血行が良くなり筋肉疲労が溜まりにくくなるといわれています。
みぞおちのあたりまでお湯に浸かる半身浴は、全身浴よりも水圧が弱いため身体への負担を少なくしながら身体を温められます。
おすすめの温度は38℃〜40℃、入浴時間は20分程度です。
ぬるめのお湯での半身浴により、リラックス作用のある副交感神経が優位になりやすく、寝付きも良くなると考えられます。
また、眠気は体温が下がった時に訪れるといわれています。
眠る2時間ほど前に入浴して体温を一時的に上げることで、寝るときに体温がほどよく下がり、自然な眠気を感じやすくなります。
スムーズな入眠により、身体に蓄積された疲労もとれやすくなることが期待できます。
●身体にあった枕を使う
身体にあっていない枕が寝違えのきっかけとなることがあります。
現在使っている枕が身体にあっているか、一度確認してみましょう。
首筋とマットレスの間にできる隙間が自然に埋まるものが理想の枕であるといわれています。
顎が上がってしまうような高さのものは、首筋に負担をかけやすくなるため、あまりおすすめできません。
枕の大きさは、寝返りをしても頭が落ちず、肩までしっかりと支えられる大きめのものがおすすめです。
枕を選ぶ際は、実際に店頭で試してみると寝心地のイメージがわきやすいでしょう。
仰向けだけでなく、横向きになったときの状態もチェックすることが大切です。
本町グリーン指圧・接骨院の
【寝違え】アプローチ方法
当院では起床時の首の痛みだけではなく、首の回旋時の痛み全般を寝違え・頚部捻挫としてとらえています。
原因として、首周りの筋緊張や筋疲労が蓄積して筋肉の柔軟性が落ちている際に、特定の動きによって筋肉が引き延ばされてしまうことがあげられます。
ほかにも、枕が合っていないことや寝相の悪さなども原因の一つとして考えられます。
症状としては、首を動かせないことや、動かした際の痛み、胸鎖乳突筋・僧帽筋部に圧痛がみられることが多いです。
症状によって施術内容は変わりますが、圧痛のある部位に対して冷罨法や温罨法を行ってから筋弛緩のため低周波療法を行います。
また、元から頚椎の動きが悪い方には、自費にはなりますが指圧・整体を施します。
首だけではなく肩から肩甲骨までアプローチを行い頚椎の動きをスムーズにすることで、症状の改善に加えて姿勢の矯正を目指します。
施術回数には個人差があり、痛みの程度により通院回数も変わってきます。
また、自宅での温熱、セルフストレッチなども指導し、施術後の再発防止にも努めます。
著者 Writer
- 増井 幹(マスイ ミキ)
- 所有資格:柔道整復師・あんまマッサージ・指圧
生年月日:10月23日
血液型:B型
出身:埼玉県
趣味:ドライブ
得意な施術:プロフェショナル指圧
【ご来院されるお客さまへ一言】
多岐にわたる症状に対処します。
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